それぞれのペースに合わせることが大切

介護の現場で働く上で最も重要になる心がけは利用者のペースに合わせることです。人手が常に足りなくて忙しさに苛まれてしまいがちなのが介護現場の特徴であり、自分のペースで手早く仕事を進めていこうと考えてしまう人も多いでしょう。

書類整理などのように自分一人で全てが完結する業務であれば全く問題はありません。しかし、自分以外が少しでも関わってくる業務であれば、関わる人に常にペースを合わせるように努力することが重要です。

高齢になるとどうしても思考や行動のペースが低下してしまいがちであり、それに合わせていると仕事が遅くなってしまいます。しかし、自分のペースだけで仕事を進めてしまうと、利用者は自分が置き去りにされてしまっているように感じてしまうため、実施されている介護に対して不満を抱くようになるかもしれません。

サービスを提供している立場であるという自覚を持ち、利用者が心地良い環境づくりを努力をすることは、利用者の信頼を得るためには欠かせません。信頼がなければ、利用者とのコミュニケーションを通して、相手が満足してくれる介護とはどんなものかを聞くことも難しくなります。

自分の考えるペースであれば誰もが満足してくれるというものではなく、一人一人の思考や行動のペースやパターンに合わせて仕事を進めていくことが大切です。ペースを個々に合わせられるようになれば利用者から喜ばれるスタッフとなり、強い信頼関係を作って現場で活躍できるようになるでしょう。